現場発泡の断熱をDIYで自分でするならスプレー缶式の発泡ウレタンを断熱材として使うと手軽で低コスト。小規模な断熱施工ならエアータイトフォームでウレタン断熱、結露防止がすぐできます。湿気に強い硬質ウレタンで、しかも接着と断熱が同時にでき、住宅や設備やドア、車や船舶の断熱から保温保冷まで、いろいろな断熱効果を期待できます。
発泡ウレタンフォームで壁や床や天井やドアなどをDIYで断熱するメリットがあるのかを考えてみます。
気になるのはやはりコストです。特段に断熱で費用対効果があるわけでない現場発泡ウレタンですが、では、どういった場面なら発泡ウレタンが適しているのかを解説していきます。
発泡ウレタンがいいなと思っても、業者に頼まずに自分で断熱施工ができるのかが一番のポイントですが、コストをかけてまで業者に断熱工事を依頼するべきか、業者に依頼できるような断熱材施工の内容なのか、業者に依頼するか悩ましい施工規模の断熱要望もあると思います。
とは言っても断熱材の種類は様々ですから、何でもかんでも発泡ウレタンが良いわけではないので、グラスウールやポリスチレンフォームなど現場発泡ウレタン以外にも優れた断熱材がありますから、無理矢理に発泡ウレタンを選ぶ必要はないです。
しかし、断熱材の種類にも適所があります。断熱材の施工で一つ注意したいことは、断熱材に断熱性能はあっても湿気には弱い断熱材もありますし、防水性はない断熱材などもありますので、水回りや結露がひどいところの断熱には不向きとも言える繊維系や連続気泡のウレタン断熱材などには注意です。
発泡ポリスチレンフォームボードや硬質ポリウレタンボードのような発泡系の断熱材で独立気泡のものなら、湿気にも強く、発泡体自体に断熱性と防水性を期待できます。
エアータイトフォームのような現場発泡ウレタンは硬質ウレタンフォームなので湿気に強いです。
自己接着性もありますので、断熱性能ある発泡体が接着して仕上がるので、断熱と気密が同時にでき、防水層や結露防止にも効果があります。
これに対し、発泡ウレタンの種類でも、軟質ウレタンなど連続気泡の発泡ウレタンは湿気や水にはさほど強くありません。
繊維系断熱材も断熱性能はありますが、湿気には弱く、空気や水を吸うような連続気泡タイプの発泡ウレタン断熱材も、断熱材としての効き目はありますが、結露がでてるところや、水のあるところへの単一施工は不向きです。カビになります。
断熱材の種類を選ぶときに注意することは、断熱材の熱伝導率とか数値の性能だけに惑わされることなく、規模、使い道、部位に適した断熱材を検討するべきです。
ブログやSNSで住宅の断熱材は繊維系が良いとか、発泡系が良いとか、材料の比較をしようとする人がいますが、そういう数値的な比較はあまり意味がありません。
『断熱は会議室で起きていない、現場で起きているんだ!』と言った感じで、現場できちんとした職人さんが、きちんと施工すれば、どんな断熱材であれ、きちんとした断熱効果が得られます。
熱中症対策の一環で断熱をきちんとする。夏の暑さ対策、冬の寒さ対策、リフォームでも発泡ウレタン断熱材をDIY施工することについて色々と考えてみる。
断熱材をネット検索すると、建築用や住宅施工用の断熱材を語るような工務店が多くなっています。
マンションの断熱、工場の断熱、倉庫の断熱、部屋の断熱、畜舎の断熱、リフォームでの断熱とか。
発泡ウレタンなど、住宅で使われているような断熱材は建築工法で適した断熱材選びが軸。住宅建築用の断熱材では設備や車両や船舶などの断熱には適さないものもあるが、あらゆる断熱材にマルチに対応する『断熱材の断熱仕上げ』にも使われるエアータイトフォームの利便性とは。
住宅建築での断熱材といえば、何といっても繊維系のグラスウールやロックウールが有名だ。断然、もっとも使われている断熱材である。
もちろん、断熱材メーカー関係者にとっては繊維系とか発泡系とか、好き嫌いがあるだろう。
他にもインシュレーションボード、セルロースファイバーといった優れた断熱材もあり、最近ではプラスチック系の軟質系現場発泡ウレタン断熱、硬質ウレタンフォームの吹き付けも伸びている。
建築業者が語る大雑把な情報や、特定の用途ノウハウだけでは、個人DIY用途における繊細で高度なDIY断熱計画では技術的に通用しないことも多い。
断熱材の選び方は適材適所が大切である。
断熱材の種類を知ることも大切だが、熱伝導率がどうとか、数値の比較や一覧表は実際のところ役に立たない。
知っていればよい程度。そういう数値を語るような人の多くは、数値任せであり、それぞれ比較している断熱材の全てを施工しながら極めた人たちではない。口だけである。
世の中に断熱材で性能がズバ抜けた商品はない。性能はどれも「どんぐりの背比べ」だ。
断熱性能があれば断熱できるのは当たり前だし、断熱工事は一つの断熱材で統一しなくてはならないルールなどもない。
適所に異なる断熱材を施工することも断熱効果を上げる方法の一つだろう。
- グラスウールとかロックウール
- 発泡ポリスチレンボードとか硬質発泡ウレタンボード
- インシュレーションボード、フェノールボード、羊毛断熱材
- セルロースファイバー断熱材
- 現場発泡ウレタン断熱材
- 断熱材は施工部位によって断熱が効かないような用途もある。
断熱材施工で、一番良くないのが断熱材の厚化粧。分厚くすれば良いというものではないだろう。
闇雲に断熱材を施工しても駄目。気候風土などによっては、逆に断熱材を施工しない方が良いという考え方も断熱技術の一つだと言える。
断熱業者に工賃を支払って断熱材を施工してもらった場合、断熱材を施工したことによる断熱性能は何年くらい保証して貰えるのか。そんな工事の保険商品があるのかもわからないが。
断熱材の性能が良くても、施工ミスがあれば断熱効果は悪化するのは当たり前。
断熱性能に着目するのではなく「断熱施工ミスの実態を暴けば」断熱効果は自ずと向上するだろう。
断熱材の種類は関係ない。
尚、断熱材が壁や隙間に入っていないと言うのは論外だ。恐らく、これが断熱工事での手抜きだ。設計図面の通りに断熱材施工していても、それが十分とは決して限らない。職人の臨機応変が肝心だろう。
発泡ウレタン断熱材として、壁に発泡ウレタンスプレー缶を自分で発泡施工すれば、部分的な現場発泡ウレタン断熱材として使える。
発泡ウレタンの断熱性能は高い部類。しかも、接着しての発泡だから施工後にずれ落ちることもなく、硬質ウレタンに関しては湿気を吸収するものでのなく、安定感もあるので安心。
発泡ウレタンスプレー缶の用途は造形や気密など多用途だが、エアータイトフォームによる部分的な現場発泡断熱や、ウレタンフォーム断熱材としても自分で施工ができるから価格も安く仕上がる。
仕上げは少し汚くても、石膏ボードなどの内装壁材が施工されるので、断熱厚みさえ確保し、壁材の張り付けで収まっていれば何ら異常は生じない。
ハンドタイプならではコンパクトな現場発泡断熱のウレタンフォーム施工がいつでもできるが、流石に、マンション全室の壁面に発泡ウレタン断熱材を吹き付けることは厳しい。
例えば工場や倉庫ガレージの部分的な壁面、住居の部分的な壁、床とか、このようなレベルの断熱なら発泡ウレタン「エアータイトフォーム」の泡を塗り付けるように発泡させるだけ。
ゆっくりと自分でできる範疇。
倉庫ガレージや工場の薄い安物べニアは、結構、汚れたり、水の侵入でベニアが腐ってへたっていることが多い。
発泡ウレタンの断熱性を期待。直射日光で暑くなる室内の壁面や天井に発泡ウレタン断熱をする意味。
立派なコンクリート造の建物ではない、工場や倉庫の壁はとても薄い。真夏など室内側の鉄骨の触ると熱い。冬は冷えている。室内側に貼られている壁も薄いべニアだ。
まあ、簡易リフォームならベニヤなどはホームセンターで一枚数百円で買える。
現状の壁汚れを拭き落として、壁紙クロスとかペイントするより、思い切ってバリバリと古いベニヤは張り替えてしまう方が手っ取り早い。ということで、
- 壁材を剥がしましょう。トゲとか虫に注意。
- ほうきで屑をきれいにしましょう。
- 発泡ウレタン「エアータイトフォーム」を用意しましょう。定番のLサイズ缶。
- 発泡ウレタン断熱として、2センチくらい泡を出しましょう。
- 棒状に塗布する感じ。斜めで塗布せず、壁面垂直を維持、少し放すと、食いつきやすい。
- 垂れません。斜めに吐出すると、泡が暴れて跳ね返り、垂れるよ。
- 最初は、地肌が見えるくらいで構わない。川の字を書くように間隔をあけるのがコツ。
- 30分くらい休憩。
- 薄いところに重ね塗り。
- おそうじ。
部分的な発泡ウレタン断熱材の工事なら工事業者へ工賃を何万円も払う必要はないかも知れない。
部分的な現場発泡断熱なら、自分でやっても、業者でやっても大差ない。逆に業者では小規模の施工を嫌うことが多い。
まあ、5平米くらいなら自分流で断熱DIYできる作業。発泡ウレタン「エアータイトフォーム」のLサイズなら、1缶で1平米くらいが目安。
当然、施工に慣れて、薄く均一に塗っていけば面積は意外に伸びる。
発泡ウレタン断熱をリフォーム計画するならば、自分で工夫して発泡施工、DIYならではのオリジナル断熱がおもしろい。
相手面が木材でも鉄板でも、いろんなところに、数千円レベルの低予算で断熱ができる。業者に頼むと数万円以上する工事が、同等の断熱効果で、数千円でおつりか。