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発泡ウレタンの収縮、硬化した直後の形状と寸法安定性。

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発泡ウレタンの収縮
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発泡ウレタンのスプレー缶とは何か基礎知識を振り返る。発泡倍率の見方は吐出して1分後の大きさを基準として硬化するまでに体積で約2倍になるものだ。

現場発泡ウレタンは形ができあがっている商品ではなく、施工したいサイズに現場発泡でウレタンフォームを作るもの。

1液性のスプレー缶式現場発泡ウレタンの場合、スプレー缶から出てくる泡は、湿気と常温の環境で発泡し、約2倍に発泡して固まる。これが1液性発泡ウレタンの基本である。

長年、発泡ウレタンスプレー缶を専門に取り扱ってきたが、最近ではお客様からの問い合わせ内容の幅がマニアックになってきた。

発泡ウレタンスプレー缶の基礎技術を振り返ることにする。

発泡ウレタンの寸法安定性について考える。

発泡ウレタンは呼び名の通り、発泡して固まる材料である。1液性という湿気硬化型、2液性という化学発熱反応型があるが、双方、発泡して固まるといった基本は同じ。

なぜ、寸法安定性を語るのかというと、発泡してそのまま固まる材料は、見た目では分かりにくいが、理屈上、『固まった後に少し収縮する傾向』がある。

シャボン玉の泡、ビールの泡、石鹸の泡、なども気泡が弾けるだけではなく、気圧や温度の影響を受け、時間経過で一つ一つの気泡が小さくなる。

外見上、体積は収縮しているように見えるはず。

発泡ウレタンも同様。特に、現場発泡ウレタンは施工する時の温度湿度の影響を少なからず受けてしまう。こういったことは塗料スプレーでも接着剤でもほぼ同じことであり、乾燥時間が長くなるなど影響は様々だ。

発泡ウレタンの場合、立体的というか、膨張というか、膨らんで固まるので、厳密には、硬化してから気泡が安定するまで一週間ほどの時間は最低でも要する。

ただし、内部硬化してしまえば、一応、カッターナイフで加工することもできるようになるが、まだ、気泡の硬さが安定していないので、すぐに削ってしまうと、その面は縮みというか、反るというか、突っ張るというか、凹むというか、張力で引っ張られる感じになる。

もちろん、接着面数によって寸法変化の影響に変化があるが、1面接着や2面接着の場合は想定しておく方が良い。

発泡ウレタンのことをについてサポートできるフォロー範囲を充実化したい。

発泡ウレタンを使って良かった。こう思っていただくにはお客様が商品を使用する前に、もう一度、何かの勘違いや勉強不足がないのか、フォローしたい、気づかせたい、と考えている。

発泡ウレタンスプレー缶の用途は割と多目的である。要するに「目的で使えそうか検討する=実験テストがやはり必要だ=検討を確かめるには当然お金がかかる」。

発泡ウレタンスプレー缶の費用対効果。エアータイトフォームなら1缶は大きい缶サイズで1,800円ほど。これを、どのような価値観で考えるのか。

尚、エアータイトフォームのLサイズは、1缶で40から50リットル程度の大きさになる。

当然、発泡ウレタンしかり、DIYしかり、試すことは大切なこと。テストにお金がかかると言っても千円前後だ。

発泡ウレタンスプレー缶の実験は投資ではなく、価値相応に、断熱や造形など多用途なので、その他の用途でも、何かを見出しやすい価格帯と言えるだろう。

断熱であれ、造形であれ、発泡ウレタンのスプレー缶。

発泡ウレタンを使う目的は「形あるもの」が大半だと考える。性能云々ではなく、まず、どこに、どんな形で仕上げたいのか。

正直、発泡ウレタンの熱伝導率がどうとか、A種やノンフロンがどうとか、そういったドングリの背比べ的なテーマは嫌いである。

そもそも、「断熱材と呼ばれるものはどんな種類でも断熱効果が期待できる」ものだ。

工事業者が使う2液性の吹き付け発泡ウレタンとは。

現場発泡ウレタン吹き付けのウレタンは化学発熱作用による発泡。特に外気温と母材温度の影響を受けやすく、プロでも冬場とか寒い時は発泡エラーを起こしやすい。

エアータイトフォームのような1液性は発熱作用ではなく、湿気硬化型であり、硬化する時には程よい湿気や水滴を好む。

しかし、2液性の吹き付け発泡ウレタンはこの逆だ。施工箇所が濡れているところや水分は好まない。

2液性と1液性を一緒くたにしてはいけない。

1液性発泡ウレタンに関しても、温度の違い、湿度の違い、これだけで気泡率に変化がでる。接着面数によっても仕上がり密度が異なる。自由発泡、圧密発泡の癖でもある。

エアータイトフォームの1液性とは異なるが、2液性発泡ウレタンは液が混ざった時の発熱作用で発泡硬化が促進されるため、施工時の温度には敏感だ。

2液性は冬場の発泡管理に注意が必要だと昔から言われているらしいが、初心者の業者では失敗も出ている模様だ。

業者用の2液性発泡ウレタンは、個人や素人が使うことは少ない。業者施工だから安心ではあるが、不慣れな作業者が、調合操作と発泡施工を誤ると、当然、上手に発泡できない。

発泡ウレタンの作業者による発泡失敗は業者でもよくある事。

2液性発泡ウレタンと呼ばれるものは、マンションなどの結露防止断熱で使われる高性能な硬質発泡ウレタンだけではない。

最近になって戸建て住宅で使われる高発泡させた綿のような感じの軟質的な発泡ウレタンもある。

硬質のウレタンとは独立気泡と言って、水を殆ど通さない特性を持つ。硬質ウレタンは防水用途でも使用される。

しかし、2液性では、軟質的な高発泡タイプは連続した気泡構造。スポンジの様に空気や水を通しやすい傾向で、防水には不向きだ。断熱の性能以外は特性が異なる。

1液性発泡ウレタンは温度、湿度、施工面の湿り具合を把握。

発泡ウレタンの固まり方に温度や湿度での影響があると何が起こるのか。マニアック過ぎる内容だが、考えなくてはならないのは「仕上がりの密度がバラつく」ことだ。

全体で硬いところ、柔らかいところができやすい。

密度がバラつく理由は、固まったときの密度で原因を考えるのではなく、固まろうとしている過程で気泡率に変化が生じてながら、そのまま、固まってしまうという現象だ。

発泡ウレタンの仕上がりで密度のバラツキを解決するには、幾つかのノウハウが当然にあるだろう。しかしながら、諸条件によって対策しにくいことも多い。

1液性硬質発泡ウレタン「エアータイトフォーム」の硬化。

自由発泡、抵抗なく自然に固まらせることが最も望ましい。自由発泡の環境では、5センチくらいの厚さなら、吐出して約40分から60分前後で固まる。ここでいる固まるとは、カット可能という意味である。

切断カット可能ではない状態とは、フォームの中心側が固まっていない状態を指す。この時点でカッターナイフで切ろうとしても、グニュっとつぶれて、ベトベトしてしまう。

内部までカットできるようになる時間が40分ほどということになるが、あくまで、切れるというだけのことであり、完全硬化ではない。まだ、無数の気泡は形状が安定していない。

1液性発泡ウレタンの気泡は1ミリ未満から2ミリほどだ。

発泡ウレタンスプレー缶」エアータイトフォーム」は気泡が無数に独立して集まっている発泡体。連続気泡ではないので防水など多目的に活用できる。

発泡ウレタンスプレーの完全硬化は24時間以降だ。発泡体をカットしたり、塗料を塗ったりするならば最低でも24時間ほど経過してからの方が無難だろう。

尚、完全硬化とは言いつつも、専門家的に言うならば、その後、1週間くらいは気泡が減圧状態になり、所謂、収縮をしようとしている。

接着面により収縮しようとしている力は保護されている。従って、型取りや造形で発泡ウレタンを使う場合には、焦らずに作業する方が良いだろう。

化学的に中身原料の処方だけでは解決できないのが、1液性硬質発泡ウレタンスプレー缶の発泡技術である。どんな商材でも、物任せにせず、販売者のノウハウは大切だ。

発泡ウレタン
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