発泡ウレタンを活用したスプレー缶式硬質ウレタンのDIYをお勧めする理由。
硬質ウレタンフォームを自分で施工できるスプレー缶式発泡ウレタンの基礎知識について考える。
発泡ウレタンはプロから見ると、別に便利でも何でもない材料です。
傾向からすると、断熱材以外の用途では必要な人にとってはかなり重宝している必需品とも言えますが、断熱材選びなら発泡ウレタン以外にも良い断熱材は色々あります。
現場発泡の硬質ウレタンフォームは断熱材ではないという考え。発泡ウレタンは断熱材と言う発想はもう古い。
プラスチックを発泡させたフォームの種類にはポリウレタンやポリスチレンなどの発泡体があります。
化学的な難しいことは別としてもプラスチックを発泡させるとどうなるのか。
- 軽くなる。
- 大きくなる。
- 柔らかくなる。
このようにシンプルに硬質ウレタンフォームの基礎を考えると、硬質ウレタンがどういった材料なのか分かりやすいです。ややこしい材料ではありません。
硬質発泡ウレタンはプラスチックより重くはない。硬質発泡ウレタンはプラスチックより小さくない。硬質発泡ウレタンはプラスチックより硬くはない。
硬質発泡ウレタンという名前ですが、誰が変なネーミング(和訳)をしたのか知りませんが一般常識での『硬質』とは意味が違います。
- プラスチックより軽い。
- プラスチックより柔らかい。
硬質ウレタンフォームと言われてますが硬くないです。本当なら『軽量ウレタンフォーム』という呼び名もありです。
断熱材として有名になりつつある硬質ウレタンフォームですが、断熱材と言われる理由は発泡させた硬質ウレタンフォームは断熱材の種類の中でも優れた断熱性能を有しているからです。
しかし、断熱性能はズバ抜けていません。上ランクの断熱性能ですが、繊維では無いので湿気や空気を通さず、防水性の点では大いに期待できます。硬質タイプの場合ですが。
独泡(どっぽう)とか独立気泡(どくりつきほう)とも言いますが、硬質ウレタンフォームは独立した微細な気泡の集まりです。発泡スチロールみたいな粒ではありません。
硬質ウレタンフォームの独立した気泡とは数ミリの泡が無数にバラバラの位置で集まって固まっていると解釈しましょう。
硬質ウレタンフォームの気泡内に熱伝導率が小さいガスが封じ込められる仕組みで、断熱性が高い(熱を伝えにくい)というのが理屈です。
気泡にガスが含まれるというと何やら危ないイメージがありますが、ガスというより、正しくはフロンガス(冷蔵庫の壁の中とかエアコンでも使われる冷媒ガス)とか二酸化炭素となります。
硬質ウレタンフォームは、その他のプラスチックフォームや無機系の断熱材と比べて、断熱性が高いので、薄い厚みでも優れた断熱性が得られます。
もちろん、断熱材が薄いから良いという訳ではありませんが、薄くて断熱性があるということは、数値上、断熱性が優れていることになります。
現場発泡ウレタンは現場発泡が最大のメリット。現場発泡の硬質ウレタンフォームは施工したいところでダイレクトに発泡施工ができるので、多くの材料と自己接着一体化させる使い方もできます。
硬質ウレタンフォームのスプレー缶は施工形状や材質を殆ど問わず、複雑な構造物に対しても継ぎ目や隙間の無い連続断熱層を作ることができます。
では、硬質ウレタンフォームのエアータイトフォームについて説明します。
- 1液湿気硬化。
- 発泡熱で材料を痛めない。
- 液体吐出ではない。
- 吐出直後はクリーミーなムース状。
- 無理な高発泡はしない。
- 見た目で約2倍体積になる低発泡。
- 発泡噴射剤はLPG、DME。
- ノンフロンでノンホルム。
- 燃焼性は自己消火性。
- 寸法安定温度は-40から+90度付近。
- 熱伝導率0.030W/mK。
- 接着強度は平均1kg/平方センチ。
- 密度は25から30kg/立方メートル。
- 湿気に強い独立気泡。
- 水に浮く発泡体。
- 表面硬化は吐出10分前後。
- 内部硬化時間は吐出40分前後。
- 硬すぎず柔らかすぎずの硬化体。
- 硬化後はナイフでカットできる。
- 発砲じゃない。
細かく学ぶと硬質ウレタンフォームは難しくなってきます。