ゴミ収集車の火災。発泡ウレタンスプレーと事故とは関係はないが、家庭用の整髪ムース、塗料スプレー、カセット式のガスボンベなどの廃棄方法に注意を促す。
この写真は発泡ウレタンの事故ではない。恐らく、ゴミ捨て場に不用意に捨てられたライターやスプレー缶が火災の原因と思われる。
大変危険だ。
ライターが燃えるもので危ないのは小学生でもわかると思うが、スプレー缶、カセットコンロ用のガス缶、整髪ムースなどのエアゾール品も、実はライター同様に火気注意が必要だ。
火だけでなく、高温にしたり、直射日光に当てるのも絶対ダメ。
世界的に地球環境保護の観点によりフロンガス規制が進んでいる。家庭用のスプレー缶はノンフロンが大半となり、可燃性ガスが使われていることが多い。
数年前までは、HCFC類、HFC類、不燃性フロンガスが使用されることも多かったスプレー缶。
今日では、オゾン層破壊、地球温暖化への影響があるという見解により、フロンガス規制が国際的に厳しくなっている。
これ自体はとても良い取り組みだと考える。
反面、あらゆるスプレー缶製品で同じ注意が必要だが、発泡ウレタンスプレーも例外ではない。噴射剤で可燃性ガスが使われている。
そもそも、可燃性ガスであろうとも、不燃性ガスであろうとも、エアゾール缶には圧力がかかっているので、高温にすると爆発する。火気高温に注意することは当然だ。
エアゾール品は保管中も作業中も、火気厳禁と高温厳禁は常識だ。自分だけでなく、周りの人たちを守るためにも大切なルールであることを知っておくこと。
エアゾール品は構造上、中身は使い終えてから捨てることが好ましい。廃棄するとき、ゴミ出しのときは分別するだけでなく、ビニル袋に外から見えるようにしたい。
ゴミ袋にまとめる場合は、マジックで「スプレー缶の空き缶在中」などと書いておくと、写真のような事故は未然に防ぐことができたと考える。
自治体によってスプレー缶の処分方法は異なるが、自治体での受付の人が不親切だったり、捨てられないかのごとく断られたりすることもある。
役所の人に高いお金がかかる廃棄業者を紹介されることもあるので正しい認識が必要だ。スプレー缶の廃棄の仕方はなかなか教えてくれない。
当然、個人であっても一度で何十本も捨てると断られる。その場合には数回に分けてくださいと言われることもある。
いずれにしても、スプレー缶は中身が入ったままでは捨てられない(危ないから)。何よりも、使い始めるときに内容成分を理解し、計画的に中身を使い切っておく必要がある。