マニアックなスプレー缶式発泡ウレタンとい材料の専門店。エアータイトフォームも発売開始から15年目となる。会社で保管してある貯蔵10年物の発泡ウレタンスプレー缶を吐出したりして感じたことがある。
発泡ウレタンのエアータイトと早いもので15年目。個人的には20年以上、この手の商品メーカーの立場で活動している。
当社は小さな会社としての運営。価格を安くして喜んで貰うより、きちんとしたフォロー、適正な価格で提供している。類似品を扱う販売会社のような野望は持たない。
発泡ウレタンスプレーという商品は、販売、施工だけを普及させる業務ならば、割と直球勝負であり、工事だの、販売だの、儲かるかも知れない。
ただし「発泡ウレタンの技術を身近にしたい」というコンセプトで商品供給を続けていくには、難題がいくつか出てくる。
所謂、発泡ウレタン自体の普及啓発であり、サラリーマン的な発想は通用しないことが多い。成績云々ではなく、発泡ウレタンの可能性を自分自身が知り尽くすことが大切だ。
このため、どうしても、遠回り、寄り道、をしながら発泡実験を繰り返す必要がある。
- スプレー缶の発泡ウレタンは、わがままである。
- スプレー缶の発泡ウレタンは、癖がある。
- スプレー缶の発泡ウレタンは、可能性が高い。
机での勉強が苦手だ。化学、科学、物理、機械、工具など自然体で学んで身につける感覚は、まさに集中力の維持がないと前に進めない。
最近、興味を持つことの大切さがようやくわかりつつある。実験に凝ってしまうと、仕事で大事な業務の順番も忘れて、肩、腰も知らぬ間にコッてしまう。よくあることだ。
発泡ウレタンスプレーの用途は幅広い。断熱とか簡単な分野ではなく、異業種、様々な分野の専門家から発泡ウレタンの相談を受けることも多い。
20年以上特化してきた経験者としても、ネット社会における、個人ユーザーの発想力は侮れない。
素晴らしい。失敗も多いが、DIYならではの想像力。
発泡ウレタンスプレー缶の製品供給を通じ、いろいろなユーザーと友達感覚で対等に技術の話ができるようになりたいものだ。
作業場のコンクリートに寝転びながら作業したり、手や顔も汚しながら、かっこよく営業することを忘れ、作業に没頭している今日この頃。