広告

発泡ウレタンを屋外放置で劣化、硬質ウレタンの寿命や劣化の観察を続けて進化を見る。

広告
広告
広告

発泡ウレタンの寿命をイメージするため、発泡ウレタンを吐出してそれを環境の異なるところに保管、どういった変化で劣化や加水分解していくのか。

発泡ウレタンの劣化や加水分解のことが気になる人も多いと思いますが、ネットで調べても「アンチ発泡ウレタン」の人は発泡ウレタンを悪く言うし、メーカーなど肯定派の人は発泡ウレタンは地球に優しいとか意味不明なことを誇大に言ったりするので、ビギナーは言葉だけで本当のことを感じ取るのは難しいと思います。

劣化や加水分解に関しては「軟質ウレタン」と「硬質ウレタン」との違いを理解しないまま、発泡ウレタンは加水分解すると勘違いしているケースが大半。

大まかな話、軟質ウレタンの成分にはポリエーテル系とかポリエステル系のどちらかを含みます。隙間の軟質発泡テープも劣化の代表商品だと言えますが、屋内外など用途によってエステル系かエーテル系かどちらのタイプに分かれ、加水分解を起こすのは『連続気泡などの軟質ウレタンなどに含まれるポリエステル系の成分』が悪さすると言われています。

断熱材などで使われる「硬質」のウレタンフォームに関しては加水分解の心配はないことでしょう。正常に固まったものがベトベトになったり、靴のシューズの膜みたいな加水分解のベトベト現象は出てきません。

ただし、軟質ウレタンは原料でポリエステル系を使った発泡ウレタンの場合、水分を含むと時間経過で気泡構造やウレタン結合が崩れてしまい、手で触るとカステラのようにボロボロになったりして分解されてしまうことがあります。

尚、エアータイトフォームは独立気泡で湿気に強い硬質ウレタンフォームですので、発泡硬化したものは、化学的に不活性で二重結合せず、固まったものは水素化反応、加水分解はしません。簡単に言うなら原料にポリエステルを含みません。

巷では、一緒くたに、連続気泡の軟質ウレタンを硬質ウレタンだと勘違いしている方もいます。勘違いしないようにしましょう。

尚、連続気泡の軟質で2液性現場発泡ウレタンの加水分解が心配な場合にはメーカーにポリエステル系のポリオール原料が含まれていないのか確認してみると良いかも知れません。軟質発泡ウレタンは湿気のあるところや水まわりに使う断熱材ではないので大丈夫だと思いますが、メーカーによって処方技術は異なると思いますので、加水分解が気になる方は原料チェックするのも安心です。

硬質ウレタンフォームの場合には加水分解の心配は、ほぼほぼ無いと思います。しかし、特別な処方の原液タイプは何かしら異なる成分が混入されていることもあるので個々に調べた方が確実かも知れません。

いずれにしても、湿気に強い独立気泡の硬質ウレタンなのか、呼吸する連続気泡の軟質ウレタンなのか、その違いでの加水分解影響度は知っておくべきですね。

観察を続けていることがありまして、まず大体同じ量をカットしたペットボトルに発泡ウレタンを吐出して、それを日光にあたる場所、あたらない場所、冷蔵庫の三箇所で保管してどういった変化があるかの実験をしております。

中長期の実験というのはもちろん時間をかけるほどパターンが読め、設備や資金があってもできることではないので、地道に続けるチャレンジが大事です。技術は人の真似とかではなく、自身の経験こそ何かの時は役立ちます。

また、発泡ウレタンの劣化は進化であるという見解を持てれば、より多くのユーザーにフォローアップできる応対力が増すことでしょう。

発泡ウレタン
広告
広告
広告